くまその筋トレ徒然草

私くまその筋トレの様子や、何かのコンテスト出場を目指したり、筋トレと関係ないことを書いたり、いやらしいことを考えたりするブログです。

徒然草「ケトジェニックダイエット① 理論篇」

オスオス。くまそです。

今回は私が行った、ケトジェニックダイエットについての理論を書いていきます。ケトジェニックダイエットとは糖質を全く取らないダイエットの事です。

糖質制限、というダイエットは今や誰もが知っているダイエット方だと思います。
というか、ダイエットをしている、というと今やダンディな50代から世界一アホな中学2年生までが「お米とかの炭水化物が太るんでしょ?」と嬉しそうに言ってくる訳ですが、半分合っていて、半分間違っていると私は考えています。

体が栄養素として使用出来るカロリーというものは、基本的に糖質、脂質、タンパク質にしか含まれません。これら3種のエネルギーは体の中での使われ方が違います。糖質は体や頭を動かすエネルギーの原料で有り、脂質は無数にあるホルモンを作る原料で有り、タンパク質は筋肉、皮膚、髪等の体自体の原料です。

筋トレとは、糖質をエネルギーとして使って重いものを持って、体が「やべえ!コイツ訳分かんねえ!次はまだまだプレート付けるとか言ってる!マジ頭悪い!筋肉つけないと体が持たねえ!」と反応すると、脂質を使って作った筋肉を増やすホルモンを体に流し、タンパク質を筋肉する、というサイクルで筋肉を作るという理論と行為です(筋肥大のメカニズムも正確には解明されてはいないそうです。ステキですね)。

従い、糖質は筋肉を作るという意味でも不可欠と言える栄養素で有り、第一に糖質を取り、そのエネルギーで体と頭を動かすのが大多数の人にとって今や自然なエネルギーの摂取と代謝なので、糖質を取らなければ体も頭も動いてくれません。

そんな糖質はどういう訳かメディアの影響等で目の敵にされて居るのですが、大体それら糖質反対系の情報に目を通すと、「太古の昔人間は穀物を取らずに肉ばっかり食べていて、それが人間本来の姿なんである」みたいな怪しい事が書いて有り、結構大マジで大学を出た大人達が「確かに!」と納得し、糖質を抜き始めている様な気がします。

まあ、確かにそういう人間の未だ解明されていない部分を信じるのは何とも神秘的でロマンが有るものですが、結局脂肪というのは、摂取カロリー<消費カロリーの状態にすれば減る訳で、早い話何も食べずに外を走り回っていれば痩せる訳です。そこには人類の歴史もへったくれも無く、単純な足し算と引き算の世界で、足し算と引き算を如何にその人にとって楽に行うかが、その人にとっての最適なダイエットの手段というものなのだと私は感じています。

兎に角、糖質、脂質、タンパク質は全てが必要な栄養素です。無駄なものはありません。従って、糖質を抜くのは体にとって無茶をさせる事というのを理解して貰えればと思います。

さて、前置きが長くなりましたが、糖質は大事な栄養素だという事を念頭に置きながら、糖質を抜いた時に体に起こる変化を上手く利用してダイエットをするという理論が、今回のお題のケトジェニックダイエットになります。

体は糖質を分解して作ったブドウ糖を原料にして体と頭を動かしている訳ですが、このエネルギー回路とは別に、脂質を肝臓で分解して作る「ケトン体」という何とも可愛らしい名前の物体も、体と脳のエネルギー源とする事が出来ます。
しかし、ブドウ糖が体にあるとケトン体はエネルギーとして使われず、少々ブドウ糖が足りないくらいでは、体はタンパク質を分解してアミノ酸から糖を作る「糖新生」というもので糖を無理矢理作ります。
この「糖新生」というのは筋トレ野郎にとっては最悪で、摂取したタンパク質で糖を作るので筋肉を増やす事にタンパク質が使われないどころか、筋肉を分解して糖にしてしまう事も有り、筋量が減ってしまう可能性が有ります。

体はブドウ糖も無い!糖新生で糖も作れない!という状態になって初めて、脂質から作ったケトン体をエネルギーとして使い始めるのです。

このケトン体を使って体を動かす状態を「ケトーシス」というのですが、体にとってみたら糖質の方がエネルギーとして効率が良いのに、無理矢理ケトン体で体を回さないといけない訳で、あんまり有難い話ではありません。この状態を「マイナスドライバーでプラスのネジを回す様なもの」という表現をしているYouTuberが居ましたが、凄く良い表現だと思いました。要は無理矢理感があるので、あんまり良い状態ではありません。体にとっては迷惑な話です。

ともあれ、このケトーシスを利用するのがケトジェニックダイエットです。どう利用するのかというと、


①筋トレをして筋肉にタンパク質が必要な状態にする

②摂取カロリー<消費カロリーの状態にする

③糖質を限りなく0にし、脂肪を沢山取る

④①の状態なので体は糖新生出来ず脂質をエネルギーに(ケトーシス)

⑤②の状態なのでケトン体すら不足する

⑥体脂肪を分解してケトン体を作る

⑦痩せる。合唱。


という感じです。
この⑤から⑥の流れが、一般的なカロリー制限ダイエットに比べ体脂肪の燃焼効率が良いのでは?良いはずだ!というダイエット理論がこのダイエットになる訳ですね。


私もケトジェニックダイエットを行うに当たって色々調べた訳ですが、結構どれも言って居る事が異なり、その中でも②のカロリーに関して「ケトジェニックダイエットはカロリーを気にしないダイエット」「ケトジェニックダイエットは食べなきゃいけないダイエット」としている情報が凄く多く感じました。

体の事は分からない事が沢山あるので私が言ってる事もいい加減ですが、摂取カロリー<消費カロリーの状態で無いのに痩せるというのは、私はあり得ない、あっても効果は知れてるしその効果は長く続かない、と考えています。恐らくは、沢山食べれる!と書いた方がウケが良いので書いている側面がある気がしてなりません。

又、ケトジェニックダイエットは脂質とタンパク質を沢山取るダイエット、としている情報も多いですが、私はこれもどうなのかな?と思います。

タンパク質は必要最低限にしないと糖新生が発生してしまう為で、脂質をエネルギーとするケトジェニックダイエットでは殆どのエネルギーを脂質から取らなければならず、タンパク質も制限する必要があります。

なので、今度実践編でも書きますが、脂質の多いタンパク質しか基本取れません。糖質は限りなく0にするわ、タンパク質も制限するわで基本制約が多く、所謂「楽なダイエット」では無く、余り長期間やるものでは有りません。人にもよるんでしょうが、私にはマジでキツかったです。

尚、ケトジェニックダイエットと一般的な糖質制限とは違うダイエットです。糖質制限では上記「糖新生」を無視しがちで有り、個人的にはただ糖質を減らした分のカロリーが減るから痩せるってだけで、米を食わないくらいでケトーシスに入れるのか?ケトーシスを維持出来るのか?は疑問です。ケトン体を無理矢理エネルギーにするケトジェニックダイエットでは糖質は限りなく0にしなければ意味は無く、下手に糖質を抜くくらいなら普通に糖質取った方が健康だと思います。

又、筋トレをする事も必須であり前提なので、筋トレ野郎にしか向かないダイエットと言えます。週5〜6回筋トレをしている頭のオカシイ奴がやるダイエットで、決して一般的なダイエットとは言い難いと思います。

私がこのダイエットをやろうとしたのは、単純に上記理論を自分の体で試したらどんな風に体が反応するかに興味があったからです。又、脂質を抑えるカロリー制限のダイエットを行なって居ましたが、これと比較してどうなのかを試してみたかったからです。

実践の仕方は違う記事で纏めますが、結果として言えるのは「無茶苦茶キツいけど、無茶苦茶痩せる」という事。水分が飛ぶダイエットなので余り体重を見る意味はないのですが、体重だけで言えば、1週間で4キロくらい一気に痩せましたし、見た目や体を触った感覚から分かりますが、体から脂肪が凄い勢いで消えていきます。

ただ、ケトーシスに入るまでは一日中ダルく、毎日仕事をしてジムに行くのがやっと。加えて、吐き気、頭痛、寒気に襲われ、思考回路はショート寸前、今すぐ糖質取りたいよ状態になります。ただでさえ頭がおかしいと思われているのに、会社では昼休みに机で仮眠を取ったら昼休みを過ぎても眠り続けてブチ切れられ、スーパーではレジを通さずカゴに入った商品ごと外にもっていくという、万引きGメンもびっくりな大胆不敵な窃盗を行いそうになる等、キチガイ行動を繰り返してしまいました。
後、イライラするのでノンアルコール状態に関わらず上司を週に2回も怒鳴りつけるという快挙を達成してしまいました。

あと、基本的に私は甘い食べ物が嫌いで、果物なんかも一切食べないでキチガイの様にアルコールを飲んでいたのですが、甘いものが異常に食べたくなり、スーパーの端っこでイジケテいる、戦後初期を懐かしむババアしか食べないであろうしみったれた蒸しパンみたいなものを凝視しては荒い息をつく、という異常行動をしていました。

甘いものが苦手な私がこんな状態になったので、普段甘いものを食べる習慣があったり、甘いものが好きな人は多分そんな懐古ババア御用達の蒸しパンを購入前にそのままむしゃぶりつき、豚箱行きを余儀なくされる可能性があります。

まあネガティブな事ばかりを書きましたが、どうしても痩せたいとか、健康や精神なんてどうでも良いからすぐに痩せたい、という人には悪くないダイエットではあり、私はちょっと厳しくやり過ぎましたが、少し緩めにやればもう少し楽に出来たかもしれません。あと、人によって体の反応も全く違うと思うので、興味の有る人は、先ずは5日間限定とかでやって様子を見るのも一つの手かもしれません。

さてさて、長く書きすぎました。
次回の記事では、私が実践したケトジェニックダイエットを書いていこうと思います。

では!